訪問看護師が辞めたいと感じる理由と対処法|転職すべきか続けるべきかの判断基準

コラム
  1. 訪問看護師が辞めたいと感じる瞬間
    1. オンコール対応の精神的・体力的負担
    2. 一人訪問のプレッシャーと孤独感
    3. 利用者・家族との関係に疲れたとき
    4. 看取りが続いたとき
    5. 給与・待遇への不満が積み重なったとき
    6. 職場の人間関係がうまくいかないとき
    7. 管理者・組織の方針に不満を感じたとき
  2. 訪問看護師が辞める主な理由を深掘りする
    1. オンコール・緊急対応の負担
    2. 一人でケアを完結しなければならないプレッシャー
    3. 病院と比べた給与水準への不満
    4. スキルアップ・キャリアの見通しが持てない
    5. 人間関係・チームワークの問題
    6. 管理者やステーションの方針への不満
    7. 心身の健康への影響
  3. 辞めたい気持ちが出たとき、まずやるべきこと
    1. 「一時的な気持ち」か「本質的な問題」かを見極める
    2. 信頼できる人に話す
    3. 休暇を取って距離を置く
    4. 辞めたい原因を紙に書き出す
  4. 辞めたい理由別の対処法
    1. オンコールが辛い場合
    2. 一人訪問のプレッシャーが辛い場合
    3. 給与・待遇への不満がある場合
    4. 人間関係が辛い場合
    5. 看取りのケアで精神的に疲弊している場合
    6. キャリアの先が見えない場合
  5. それでも辞めたいなら転職を検討してよい
    1. 転職を考えてよいサイン
    2. 訪問看護から他の職場への転職
    3. 別の訪問看護ステーションへの転職
  6. 管理者・経営者が知っておくべきこと【事業者向け】
    1. 訪問看護師が辞める本当の理由を把握できているか
    2. 離職を防ぐために管理者ができること
    3. 定着率の高いステーションが実践していること
    4. 採用より定着に投資する考え方
  7. よくある質問
    1. 訪問看護師の離職率は高いですか?
    2. 辞めたいと管理者に伝えるタイミングはいつですか?
    3. 訪問看護を辞めた後、どんな職場に転職する人が多いですか?
    4. 辞めたいと思いながら続けることのリスクはありますか?
  8. まとめ

訪問看護師が辞めたいと感じる瞬間

オンコール対応の精神的・体力的負担

「今夜もオンコールがある」という緊張感が続く日々に、疲れを感じている訪問看護師は少なくありません。夜中に電話が鳴るかもしれないという待機状態は、体は休んでいても心は休めない時間です。実際に呼び出しがあれば深夜に車を走らせて利用者宅へ向かい、翌日もまた通常の訪問業務をこなすことになります。「先週は3回呼ばれた」「休日も待機でどこにも行けない」という状況が続くと、「もうこの仕事は続けられない」と感じる瞬間が訪れます。

一人訪問のプレッシャーと孤独感

訪問看護は基本的に一人で利用者宅を訪問し、その場で判断・対応する仕事です。「この判断で本当に良かったのか」「もっとできることがあったのではないか」という自問が積み重なる一方で、病院のようにすぐ相談できる先輩や医師がそばにいません。判断に迷うケースが続いたとき、一人でプレッシャーを抱え込み、「もう一人で抱えるのが限界」と感じる看護師は多くいます。

利用者・家族との関係に疲れたとき

訪問看護は利用者の自宅という生活の場に入り込む仕事です。長期間にわたって深く関わる分、時に利用者や家族から無理な要求・クレーム・感情的なぶつかりを受けることがあります。「看護師なんだからこれくらいできるでしょ」「前の看護師さんはやってくれた」という言葉が積み重なると、気力を削がれていきます。

看取りが続いたとき

訪問看護では利用者の看取りに関わる機会が病院より多く、深い信頼関係を築いた利用者が亡くなるという経験を繰り返します。一つひとつの看取りに真剣に向き合うほど、精神的な消耗が蓄積していきます。「また看取りが続いた」という時期に「自分はこの仕事を続けていけるのだろうか」と感じる看護師は少なくありません。

給与・待遇への不満が積み重なったとき

「夜勤がないから病院より給与が低い」という現実を頭ではわかっていても、オンコール対応・緊急訪問・移動の負担を考えると、「これだけ働いてこの給与では割に合わない」という気持ちが積み重なることがあります。同期が病院で夜勤手当を含めた給与を受け取っていると知ったとき、改めて待遇への不満が意識されます。

職場の人間関係がうまくいかないとき

一人で訪問することが多い訪問看護では、スタッフ同士が直接顔を合わせる時間が少ないため、コミュニケーションのすれ違いや誤解が生まれやすい環境があります。「事務所に戻ってもなんとなく居心地が悪い」「自分の報告が正しく評価されていない気がする」という状態が続くと、職場に行くこと自体が辛くなっていきます。

管理者・組織の方針に不満を感じたとき

管理者の言動・ステーションの方針・評価制度への不満は、訪問看護師が辞めたいと感じる大きな原因の一つです。「頑張っても評価されない」「管理者がスタッフの声を聞いてくれない」「方針がコロコロ変わって何を信じればいいかわからない」という状態が続くと、ステーションへの信頼が失われていきます。

訪問看護師が辞める主な理由を深掘りする

オンコール・緊急対応の負担

訪問看護師が辞める理由として最も多く挙げられるのがオンコール対応の負担です。オンコールは単に「夜間に電話対応する」という業務以上の精神的負荷を伴います。「いつ電話が来るかわからない」という緊張状態が続くことで、休日も本当の意味で休めず、慢性的な疲労・睡眠不足・精神的な消耗につながります。

ステーションによってオンコールの頻度・当番の回り方・手当の額は大きく異なります。「月に数回程度で実際に呼ばれることは少ない」というステーションもあれば、「週に何度も当番があり、実際に深夜に出動することも多い」というステーションもあります。オンコールの実態がステーションによって大きく異なることを知らずに入職してしまうと、入職後のギャップから早期離職につながりやすくなります。

一人でケアを完結しなければならないプレッシャー

病院では医師・先輩看護師・他のスタッフが常にそばにいる環境でケアを行いますが、訪問看護では利用者宅に一人で訪問してすべての判断・対応を行います。急な状態変化・想定外の状況・家族からの予期しない相談など、一人で対処しなければならない場面のプレッシャーは、経験を重ねても完全にはなくなりません。「何かあったとき一人でどうすればいいかわからない」という不安が解消されないまま続くと、心身の疲弊につながります。

病院と比べた給与水準への不満

訪問看護師の給与は、夜勤手当がある病棟勤務と比較すると年収ベースでは低くなる傾向があります。日本看護協会の調査でも、訪問看護師の平均年収は病院看護師より低い水準にあることが示されています。「夜勤がない代わりにオンコールがある」「移動の負担もある」「一人で判断するプレッシャーもある」という実態を踏まえると、「これだけのことをやっている割に給与が低い」という不満につながりやすくなります。

スキルアップ・キャリアの見通しが持てない

小規模なステーションでは、教育体制が整っておらず「自分で学ぶしかない」という環境になりがちです。また「この先どんなキャリアがあるのか」という将来像が見えないと、「このままここにいていいのだろうか」という不安が高まります。認定看護師・専門看護師などの資格取得支援がない環境では、成長の手応えを感じにくくなります。

人間関係・チームワークの問題

スタッフが少ない訪問看護ステーションでは、一人の人間関係の問題がステーション全体の雰囲気を左右します。「管理者と合わない」「特定のスタッフとの関係が辛い」「自分だけ孤立している気がする」という状況は、一人で訪問する孤独感とも相まって、精神的な負担を一層大きくします。

管理者やステーションの方針への不満

管理者の関わり方はスタッフの定着に直結します。「相談しても聞いてもらえない」「頑張っても評価されない」「方針が不明確で何を目指しているかわからない」という状態が続くと、ステーションへの帰属意識が失われ、転職を考えるようになります。特に管理者が頻繁に交代するステーションでは、方針の一貫性がなく不安定さを感じやすくなります。

心身の健康への影響

上記の様々な負担が積み重なると、身体的・精神的な健康に影響が出てきます。「眠れない夜が続くようになった」「職場に行く前に気持ち悪くなる」「以前は楽しかった訪問が怖くなった」というサインは、心身からの重要な警告です。このような状態になっている場合は、「辞めたいかどうか」を考える前に、まず自分の健康を守ることを最優先にする必要があります。

辞めたい気持ちが出たとき、まずやるべきこと

「一時的な気持ち」か「本質的な問題」かを見極める

「辞めたい」という気持ちが出たとき、まず立ち止まって考えてほしいのは「この気持ちはいつから続いているか」という点です。特にきついケースが重なった週・オンコールが続いた時期・体調が優れない時期に一時的に「もう無理」と感じることは、多くの訪問看護師が経験することです。

一方、「何ヶ月も辞めたいと思い続けている」「特定の原因があるわけでもなく常に気力が湧かない」「仕事のことを考えるだけで憂鬱になる」という状態は、一時的な感情ではなく構造的な問題のサインかもしれません。「今この瞬間の感情」と「継続的なパターン」を区別して判断することが、冷静な次のアクションにつながります。

信頼できる人に話す

辞めたいという気持ちを一人で抱え込まずに、信頼できる人に話してみることを強くおすすめします。職場の同僚・管理者・家族・友人など、誰に話すかは状況によって異なりますが、言語化することで自分が何に一番困っているのかが明確になることがあります。

管理者に話しにくい場合は、職場外の信頼できる看護師の先輩・友人・看護師向けの相談窓口などを活用することも選択肢です。一人で悩み続けることが、心身の消耗を加速させます。

休暇を取って距離を置く

「辞めたい」という気持ちが強くなっているとき、まず有給休暇を取得して仕事から距離を置くことが有効です。疲れ切った状態で重要な判断をすると、後から「あのとき冷静ではなかった」と後悔することがあります。数日休んで気力が戻り「やっぱり続けよう」と思えることもあれば、休んで距離を置いてみて改めて「やはり辞めたい」と確信することもあります。どちらにしても、休養を取ってから判断する方が、より自分の本音に近い選択ができます。

辞めたい原因を紙に書き出す

「なぜ辞めたいのか」を紙に書き出す作業は、感情を整理して問題を客観視するための有効な方法です。書き出した項目を見て「これは今の職場を変えれば解決できる問題か」「転職しても同じ問題が起きる可能性があるか」「訪問看護そのものが合わないのか・今のステーションが合わないのか」を分析することで、次のアクションの方向性が見えてきます。

辞めたい理由別の対処法

オンコールが辛い場合

オンコールの負担が辞めたい理由の中心にある場合、まず「オンコールの頻度・実態・手当」について管理者に率直に相談することをおすすめします。当番の回り方を見直してもらえる可能性や、手当の改善を交渉できる可能性があります。それでも改善されない場合は、オンコールなし・または少ないステーションへの転職が現実的な選択肢です。転職前に「オンコールの頻度は月何回か」「実際に呼ばれる頻度はどのくらいか」を具体的に確認することが重要です。

一人訪問のプレッシャーが辛い場合

一人訪問のプレッシャーが辛い場合、「困ったときにすぐ相談できる体制があるかどうか」が解決の鍵になります。管理者やベテランスタッフに「訪問中に困ったときすぐ電話して相談してよいですか」と確認し、実際にその体制を使う習慣をつけることが重要です。「一人で全部解決しなければならない」という思い込みを手放すことで、プレッシャーは軽減されます。また、経験を積むことで「これはこう対応すればいい」という引き出しが増え、プレッシャーは自然と小さくなっていく部分も大きいです。

給与・待遇への不満がある場合

給与への不満がある場合、まず「なぜ今の給与なのか」を理解することから始めることをおすすめします。基本給の水準・各種手当の内訳・昇給の仕組みを管理者に確認し、改善の余地があれば交渉することも選択肢の一つです。それでも改善できない場合や、そもそもステーション全体の報酬水準が低い場合は、待遇の良いステーションへの転職を検討することが現実的です。転職前に「基本給と手当の内訳」「実際にもらっている総収入の平均」を具体的に確認することをおすすめします。訪問看護師の給与相場については「訪問看護師の給料は上がる?|年収相場・手当の仕組み・収入を上げる方法を解説」も参考にしてください。

人間関係が辛い場合

人間関係の問題は、訪問看護に限らず最も解決が難しい課題の一つです。まず「自分でコントロールできること」と「自分にはコントロールできないこと」を分けて考えることが重要です。自分のコミュニケーションの取り方を変える・相手との関わり方を工夫するなど、自分でできることを試みた上でそれでも改善しない場合は、環境を変える選択肢を真剣に検討してよいと思います。人間関係を理由に辞めることは決して恥ずかしいことではありません。

看取りのケアで精神的に疲弊している場合

看取りのケアで精神的に疲弊している場合、まず「この気持ちを話せる場所があるかどうか」が重要です。ステーション内でケースを振り返るカンファレンス・同僚との何気ない会話・スーパービジョンの機会があれば、感情を処理しやすくなります。「悲しんでいる自分がいけない」「もっとプロとして割り切らなければ」という思い込みは手放してください。利用者の死に向き合って悲しむことは、看護師として当然の感情です。もし感情の重さが日常生活にも影響しているようであれば、専門家(カウンセラー・精神科医)への相談も選択肢に入れてください。

キャリアの先が見えない場合

キャリアの見通しが持てない場合、まず「自分はどんな看護師になりたいか・何年後にどうなっていたいか」を言語化することから始めることをおすすめします。その上で「今のステーションがそのキャリアを支援してくれるか」を管理者に確認し、資格取得支援・役職への道・専門領域の深化などの可能性を具体的に話し合ってみてください。管理者としてのキャリアと年収については「訪問看護ステーション管理者の年収はいくら?|相場・手当の仕組み・年収を上げる方法を解説」もあわせてご覧ください。訪問看護師としてのキャリアパスについては「訪問看護師は何年目から働ける?経験年数・転職タイミング・向いている人を徹底解説」もあわせてご覧ください。

それでも辞めたいなら転職を検討してよい

転職を考えてよいサイン

以下のようなサインが続いている場合、転職を真剣に検討することは決して逃げではありません。

① 何ヶ月も辞めたいという気持ちが続いている
② 職場に行くのが怖い・身体的な症状(不眠・頭痛・食欲不振など)が出ている
③ 管理者に相談したが状況が改善されなかった
④ 今の職場環境では成長できないと感じている
⑤ 看護師として働き続けたいが、今のステーションでは続けられないと確信している

自分を守ることは、利用者を守ることにもつながります。心身が限界の状態で質の高いケアを提供することはできません。

訪問看護から他の職場への転職

訪問看護そのものが自分に合わないと感じている場合、病院・クリニック・介護施設・産業看護・保育園・企業内看護師など、看護師としての活躍の場は多岐にわたります。「訪問看護を辞める=看護師を辞める」ではありません。自分の強みや価値観に合った環境を見つけることが、長く看護師として働き続けるための道です。

別の訪問看護ステーションへの転職

「訪問看護の仕事は好きだけど、今のステーションが合わない」という場合は、別の訪問看護ステーションへの転職が有効な選択肢です。オンコール対応の少ないステーション・教育体制が充実しているステーション・給与水準が高いステーションなど、ステーションごとに働く環境は大きく異なります。転職先を選ぶ際は、ホームページで職場の雰囲気・スタッフの顔・研修体制・オンコールの実態を確認した上で、面接で具体的な条件を質問することが重要です。

管理者・経営者が知っておくべきこと【事業者向け】

訪問看護師が辞める本当の理由を把握できているか

退職した看護師が退職理由として伝える言葉と、本当の理由が異なることはよくあります。「家庭の事情」「体調不良」と言いながら、実際にはオンコールの負担・管理者への不満・給与への不満が本当の理由であるケースは少なくありません。退職面談だけでなく、在職中のスタッフとの定期的な1on1面談で本音を把握することが、離職防止の第一歩です。

離職を防ぐために管理者ができること

管理者の関わり方は、スタッフの定着率に最も大きな影響を与える要素の一つです。①スタッフの声を積極的に聴く姿勢、②オンコールの公平な分担、③頑張りを適切に評価・承認する仕組み、④相談しやすい雰囲気づくり、⑤明確なキャリアパスの提示の5つが、管理者が離職防止のために実践できる具体的なアクションです。

定着率の高いステーションが実践していること

定着率の高いステーションに共通しているのは、「スタッフが働き続けたいと思える環境づくりへの継続的な投資」です。給与・オンコール体制・教育制度・キャリアパスのどれか一つではなく、複数の要素を組み合わせて継続的に改善していることが定着率の高さにつながっています。また、採用時点で「このステーションで長く働きたい」と思って入職してくる人材を選ぶことも、定着率に大きく影響します。採用専門サイトを持つことで、ステーションの理念・雰囲気・働き方を深く理解した上で応募してくる人材を集めることができます。採用戦略については「訪問看護ステーションの採用方法を徹底比較|採用サイトが最も効果的な理由」もあわせてご覧ください。

採用より定着に投資する考え方

スタッフが1名退職して人材紹介会社で採用し直すと、紹介手数料だけで数十万〜100万円以上のコストが発生します。人員不足は廃業リスクにも直結するため、「訪問看護ステーションの廃業率は本当に高い?|100件開業して100件廃業するという噂の真相と対策」もあわせてご覧ください。さらに採用後の研修・戦力化までの期間を考えると、離職はステーションにとって非常に大きなコストです。「採用にかけるお金と労力の一部を、在籍スタッフの定着に投資する」という発想の転換が、長期的な経営安定につながります。給与改善・オンコール手当の充実・福利厚生の拡充・職場環境の改善などへの投資は、採用コストを削減しながらステーションの競争力を高める最も合理的な経営判断です。

よくある質問

訪問看護師の離職率は高いですか?

訪問看護ステーション全体の離職率は、病院の病棟看護師と比較して特別に高いわけではないとされています。ただし、ステーションごとの差が非常に大きく、離職率が低く定着率の高いステーションがある一方で、慢性的に離職が続くステーションも存在します。離職率が低いステーションには定着のための明確な取り組みがあり、離職率が高いステーションには改善すべき構造的な問題がある場合が多いです。

辞めたいと管理者に伝えるタイミングはいつですか?

法律上は退職の意思を2週間前に伝えれば退職できますが、訪問看護の現場では担当利用者への引き継ぎ・後任採用の期間を考えると、1〜3ヶ月前に伝えることが現実的です。ただし、心身の健康に影響が出ている場合は、無理に長期間働き続ける必要はありません。まず信頼できる人に相談し、状況に応じて判断してください。

訪問看護を辞めた後、どんな職場に転職する人が多いですか?

訪問看護から転職する看護師の多くが向かうのは、病院(特に外来・病棟)・クリニック・介護施設(特養・老健)・デイサービスなどです。訪問看護での経験を活かして別の訪問看護ステーションに転職するケースも多くあります。訪問看護で培った「一人で判断する力」「利用者・家族とのコミュニケーション力」「多職種連携力」は、どの職場でも高く評価される強みです。

辞めたいと思いながら続けることのリスクはありますか?

辞めたいという気持ちを長期間無視して働き続けることは、①燃え尽き症候群(バーンアウト)、②うつ病などのメンタルヘルスの問題、③ケアの質の低下につながるリスクがあります。特に「職場に行く前に身体症状が出る」「何ヶ月も気力が戻らない」という状態は、心身からの重要な警告サインです。このような状態が続く場合は、専門家(かかりつけ医・精神科医・産業医)への相談を強くおすすめします。

まとめ

訪問看護師が辞めたいと感じる理由は、オンコールの負担・一人訪問のプレッシャー・給与への不満・人間関係・キャリアの見通しのなさなど、様々な要因が複合的に絡み合っています。「辞めたい」という気持ちが出たとき、まず「一時的な感情か継続的な問題か」を見極め、信頼できる人に話し、原因を整理することが大切です。

辞めたい理由によって対処法は異なりますが、改善の見込みがない環境に心身を消耗させながらとどまり続けることが最善とは限りません。自分の健康を守ることが、長く看護師として働き続けるための大前提です。転職を検討する場合は、今のステーションのどの部分が自分に合わなかったのかを明確にした上で、次のステーションを選ぶことで同じ問題を繰り返さないようにしましょう。

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